シニアエグゼクティブ・コーチングとは、経営者と経営幹部が、自分では気づけない前提に気づき、自分で決めきるまでの対話を支える仕事です。答えを渡さず、問いを返す。だから、判断がその人に残ります。
画面の向こうのAIには、できないことがあります。同じ時間を過ごし、声を聞き、間を取り、表情を見る。生身の人間が隣にいるから、言えなかったことが言葉になります。事業再生、買収後の統合、危機管理——海外本社との合議のもと国内の実行を担ってきた者が、提言で終わらせず、現場で手を動かします。大手からオーナー企業まで、規模は問いません。
経営の変革に、同じ打ち手は二つとありません。結果の数値を先に申し上げることはできません。その代わり、どこに、誰が、どれだけ深く関わるかを先に明示します。
武井は、グローバル本社と合議しながら国内の経営を実行してきた当事者であり、同時に、各社を離れたあとに経営者を支える第三者でもあります。
社内の人間が問いかけると、その問いは指示になります。評価する側の言葉に、部下は本音で答えられません。第三者が、利害の外から問い続けます。だからこそ、その会社のコア人材の判断力を引き出せます。
厳しい環境を走り続ける社長には、部下との関係を見直す時間がありません。社長ご自身が「シニアエグゼクティブ・コーチングなら自分でやる」とお考えのことも、よくあります。その姿勢は大切にしていただきたいものです。ただ、評価する立場からの問いは、どうしても指示として届きます。社長が部下と向き合う時間はそのままに、利害の外にいる者にしか聞けないことを、私たちが引き受けます。
費用をご負担いただくのが人事部門でも、対話の内容は報告しません。受講される方が安心して話せなければ、シニアエグゼクティブ・コーチングは成り立たないからです。
報告の範囲は、始める前に受講される方ご本人にもご確認いただきます。
聞き慣れない言葉かもしれません。ビジネスコーチとは、経営者や中核人材に対して、助言や正解を渡すのではなく、問いを返し続けて、本人が自分で決められるようにする第三者です。技術を教えるスポーツのコーチとは、役割が異なります。
まず、深いところから。野沢は、医薬品のほとんどすべての工程を、自分の手で見てきました。創薬、開発、臨床研究、製造、そして販売まで。武井は、情報を商品にして売る仕事を、長く担ってきました。ニュースも、データも、契約に変えていく。2人にはそれぞれ、ひとつの産業の端から端までを見てきた自負があります。
ただ、そこで枠を閉じるつもりはありません。ビジネスコーチという仕事は、分野を特定しないものです。むしろ、特定しないほうがいいこともあります。違う産業の見識に触れると、自分の産業の常識と、非常識が、はっきり見え直すからです。同じ経営課題でも、産業が違えば、答えの作り方が違う。その差が、次の一手のアイデアになります。
自分の産業のなかだけで問いを立てていると、常識は常識のまま、当たり前は当たり前のままになります。そこへ、外の産業の見識をひとつ持ち込むと、その常識が一度、疑わしくなります。何が本当に当然で、何がこの業界だけの習慣なのか。それを、本人が自分で見直す。私たちが分野を絞らないのは、この往復を起こしたいからです。
だから、当社の経験の外にある産業のご相談も、お受けしています。そのときは、私たちの側が、あなたの産業を学ばせてもらうところから始めます。業種の一覧は、私たちの入口であって、出口ではありません。
このページを、社内でご提案する立場で読んでくださっている方へ。当社がどんな会社で、誰が担当するのかは、経営陣のページと会社概要にまとめています。稟議や社内説明に必要な資料は、お問い合わせいただければ、いつでもご用意します。
再生の絵は描けた。だが現場が動かない。買収はした。だが統合が終わらない。計画と実行のあいだに落ちている会社を、私たちは何度も見てきました。
経営会議に入り、実行タスクフォースを指揮します。判断のスピードを落とさず、決めたことを、決めた通りに終わらせるところまで関与します。
経営者の意思決定は、誰にも検証されないまま進みます。相談できる相手が社内におらず、社外に出せば文脈が失われる。役員や部下では利害が近すぎて、本音を出せない。結果として、判断の前提が抜けたまま大きな投資が決まる。
当事者として同じ局面を経験したコーチが、利害の外から対話で問いを投げ、この意思決定AIが足りていない前提を問いとして返す。人とAIが同じ層で、決定権は経営者に残したまま、判断を壁打ちします。
経営者の判断力は、研修では身につきません。実際の案件で、実際に決める経験の積み重ねだけが人を経営者にします。
進行中の変革プロジェクトに次世代層を組み込み、OJTで関わります。AIをマネジメントに使う型も、ここで継承します。
契約の形態、関与の頻度、AIの使い方、経営情報の扱いまで。いただくご質問をそのまま並べています。